無窮の心配症「SDガンダム三国伝」第39話感想

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30分スペシャルっていうから曹操対呂布を30分の尺で放映してくれるのかと楽しみにしていたのに、普通に2話連続放送しただけでちょっとがっかり・・・。39話の内容が内容だったので書きたい事があり過ぎて、逆に何を書いたらいいのか分かりません。今回は呂布隊の事だけを書きます。もう本当に呂布隊の事だけです。曹操や劉備の事には微塵も触れないと思います。39話における曹操や劉備の事はまた次回以降の感想にでも・・・。

天玉鎧を纏った曹操を見て狂った様に嗤う呂布さんに胃が痛くなりました。何かもう死臭しかしない・・・。でも、呂布はもう物語的には退場するのが一番良いんですよね。今までも相当鬱陶しかったので、これ以上出ていても物語進行の邪魔にしかならないでしょうから。実際私も呂布のキャラ自体は大好きなのに、最近の彼は鬱陶しくて仕方がなかったです。ですが矢張り本当に「死亡し物語から退場します」となると、抵抗があるというか、往生際悪く「もう少し位生存しても良くない？」と思っちゃうんですよね。この辺が微妙なファン心理。

「滾る！俺の血がかつてない程　肉体の裡で滾っておるわ！！！」

呂布さんは超魂状態でしたが、私はテンション下がりっぱなしでした。呂布と呂布隊の死臭がきつ過ぎて素直に燃えられない・・・。胃ばっか痛い。やだもう泣きたい状態。そう言えば呂布隊第一回退場時もこんな感じだった様な。でも今度こそ間違いなく退場でしょうし、再登場されたらされたで困るんですよ。流石に呂布信者補正が掛かっても、呂布さんが邪魔に感じるくらいの存在になってしまっていたから。正直また「実は生きていました」で再登場されても困ります。もう少し物語上上手く使ってくれていたら、こんなにも鬱陶しい存在にならなくて済んだでしょうに、本当に勿体無い・・・。話の流れを「三国志演技」に沿わせなければならない煽りを受けた観がありますよね。オリジナルアニメだったら主人公達の敵役として相当良い立ち位置に立てたキャラでしょうに。

呂布が「邪魔をするならお前達でも斬る」と言ってのけたので、呂布隊が助太刀に入って行ったのには嫌な予感しかしませんでした。死ぬという意味ではなく、「呂布から邪魔者扱いされるよ」という心配でハラハラしました。

曹操対呂布の戦闘シーンは素晴らしかったんですが、呂布と呂布隊の死臭のせいでどうしても素直に楽しめませんでした。いっそ呂布隊が絡まないで、呂布隊の生死の心配をしなくて良かったら楽しめたのかもしれません。呂布の様に戦いの中にこそ己の居場所を求め、戦場で命を燃やし尽くそうとしている男が戦場で逝くのなんて、ひたすら格好良いとしか思いませんもん。呂布が一匹狼だったら良かったのに。大切な人がいる人間や、大切に思ってくれる人がいる人間は、戦場に立つべきではないよなー。悲惨な事にしかならない・・・。

今まで散々影の薄かった高順、陳宮も最後にちょっと見せ場を作って死にました。呂布隊の隊員その3、その4として背景になっているよりは、死んで一花咲かせられたので、これで彼らも少しは報われたでしょうか。個人的に高順の死に台詞が格好良いと思いました。

貂蝉が呂布に走り寄った時のカット、曹操様がどう考えても邪魔者です。空気読んで下さいよ、曹操様。貴方はこれからいくらでも出番があるんですから、ここは呂布と貂蝉が見つめ合う様なカットにしてくれても・・・。

呂布、「何故来た」じゃないよ、馬鹿野郎・・・。侠なら惚れた女を巻き込む様な戦い方をするなよ。守ってやれないのなら側に置くなよー、突き離せよー。貂蝉は死んでしまう事になっても、呂布の側にいる事が幸せだったのでしょうし、呂布の傍らにいられないのなら生きている意味がなかったのかもしれません。分かるんですよ、貂蝉の幸せを外野がどうこう言うのはおかしいと理屈としては分かるのですが、感情で納得が出来ないのです。貂蝉が余りにも不憫過ぎる。

呂布は強い男と戦いたくて、貂蝉は愛する奉先の側に居たかっただけなのに。何で皆が自分の欲求を満たそうとすると、こうも擦れ違って争って傷つけあう事になるんだ。曹操と劉備だってそうです。願う事は一緒なのに、手段や思想が違うばかりに争う事になるし。もうやだこのアニメ。

呂布は武器を捨てて、貂蝉の体を抱き寄せているんですよね。最期にそんな事するくらいなら、一緒に生きていられる時からそうしていれば良かったのに。それとも「最期だからこそ」なのかな。

すいません、「三国伝」に関しては完全なる呂布信者、呂布×貂蝉オタで、何かもう何書いたらいいのか分かりません。胸が痛い。子供向けアニメにこんなに動揺させられるなんて・・・。っていうかこれ子供向けの皮被ったエグいアニメだよ！兄貴の兄貴の件といい・・・。この調子だと関羽の首チョンパとかもやりそうな恐ろしさがあります。