無窮の心配症「SDガンダム三国伝」第27話感想

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孫権と劉備って微妙にキャラがかぶっている気がするのは自分だけでしょうか。特に悩む姿が被って見えてしょうがないのですが。主人公が3人もいるのだったらモラトリアム主人公は一人にして、もっとキャラに違いを付けるべきだったんじゃないでしょうか。いや、私が単にうじうじ悩む主人公が苦手ってだけなんですけどね（笑）。曹操や関羽の様な渋いキャラがメイン主人公3人の内2人占めていたら、普通にきゃっきゃ喜んでいたでしょうし。

孫策の仇を討って江東を治める立場に立ったものの、案の定、孫策の死から立ち直っていなかった孫権くん。袁術に啖呵を切って仇を討った時は侠の顔をしていたものの、無気力尚香症候群に陥っていました。立ち直りイベントを挟まず、悩まず落ち込まずに立ち直っていたらそれはそれで違和感の種だったと思うのですが、腑抜け過ぎてちょっと苛々しました。

対象的に尚香は辛くても気丈に振る舞い民を元気づけていました。予想通りです。というか跡継ぎの兄が無気力で妹が健気に気丈に振る舞うというのはお約束です。お約束なんですが、孫権しっかりしろと思わずにはいられない訳でして。この先成長イベントがあるのが分かっていても、立ち直ってくれるまでは「孫権しっかりすれ！」と思い続ける訳でして。そして、そう思いながら見るという事は正に製作者の掌の上なんですよね（笑）。

甘寧の喋り方に激しく違和感！今大河で「龍馬伝」やっている影響でしょうか。尚香に「こんな事して恥ずかしくないの！？」と言われていましたが、これ年取ったら絶対に頭抱えるレベルの若気の至りですよね。人の黒歴史を見るのって、つられて自分の黒歴史の記憶が甦って背中に変な汗をかくので苦手です。

尚香は呂蒙達を捕まえようといきりたちますが、周瑜に姫なのだから大人しくしていろと諭され、不貞腐れて部屋を出て行ってしまいます。陸遜を連れて。何でそんなにラブラブなんだ、お前ら。基本的にずっと一緒にいるじゃないか。陸遜も師匠の周瑜よりも尚香にべったりですし（尚香が引っ張り回しているとも言う）。お転婆姫とそれに振り回される従者という組み合わせも可愛くはありますが、やっぱり自分としては尚香には劉備と早くフラグ立てて欲しいので劉備との絡みが欲しいところです。同じ場所にいても全然絡みませんよね、劉備と尚香・・・。

好戦的な妹とは対照的にやる気のない兄であり、指導者の孫権。孫策の死の悲しみが大きすぎて塞ぎ込む気持ちも分かるのですが、いつまでもこのままでは困りますよね。孫策を失って悲しいのは皆一緒ですが、血縁で跡を任された孫権はプレッシャーや、元々の気弱な性格などを慮って、皆しばらく見守ろうとは思っていると思うのですが限度はあります。股肱の臣である黄蓋達はともかく、その他の人間が付いてきてくれるのかが心配になります。

そして案の定部屋で大人しくなどせず、賊退治に出掛けてしまった尚香・・・。仕方ないのですが、何と言う足手まといフラグ。捕まって皆の迷惑になる未来が見えます。そしてそれが孫権の成長立ち直りフラグにもなっている未来が見えます。

返り討ちにされた尚香のシュチュエーションにはエロを感じた訳ですが、尚香にエロを感じられないので何だか微妙な気持ちになりました。勝気お姫様が荒っぽい男に囲まれる、間違いなくそういう状況です。エロいです、凌〇フラグバリバリです。でもね、流石に尚香にエロを感じられる程の体にはなっていないんですよ。貂蝉にエロリビドーを覚えるのだって、比較的人間的な外見をしているからなんですよね、黒髪で顔も人間的で。尚香は可愛らしくはあるけど、外見のロボット色が強過ぎて流石にエロは感じないです。・・・ああ、ダムAの貂蝉凌辱を見て拒否反応示していた人達の気持ちってこんな感じか。自分は貂蝉にはエロを感じていたのでハァハァでしたが。

自分がMSでもエロを感じられるか否かの境界線は尚香と貂蝉の間にあるのか・・・。

「俺が行く！」

流石に妹の危機を放ってはおけないと救出に向かう事を決意する孫権。話としては1話落ち込みっぱなしでしたが、15分アニメだから普通のアニメよりも悩んでいた時間は短いんですよね（普通なら30分落ち込みっぱなし）。プラスな話（戦闘が楽しいとか、キャラの掛け合いが可愛いとか）が短いのは物足りなかったりするのですが、こういう主人公がうだうだ悩むっていうフラストレーション堪るマイナスな話が短くて済むっていうのは15分という短い放送時間の最大の利点ですよね。

2010/10/07 (Thu) SDガンダム三国伝 Trackback() Comment(0)