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ゲームや漫画やアニメの感想を垂れ流します

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感想はアニメやゲームや漫画の事だけ書いていくと決めていたので、小説の感想はブログには書かないつもりだったんですが、これはちょっと書いておきたい事が発生したので書きます。
「無頼無頼ッ!」感想と言っても内容に対する真面目な感想とか考察ではなくて、自分の中で爆発した不満を書くだけですので。作品そのものに対する不満とはちょっとズレた不満です。




先に作品に対する感想を言うと面白い作品でした。少年漫画の王道。キャラ造形とかまさに少年漫画的。文章は簡潔で非常に読み易かったです。時代劇というよりは、時代劇風冒険ファンタジー。時代劇だと思って読むと色々面喰うと思います(何故なら自分はそうだったから)。対象年齢は中学生~高校生くらいでしょうね。


さてここから先はこの作品に対する不満です。
思っていた内容と違う!!いや、内容をよく調べもせずに買った自分が悪いんだけども。

そもそも「無頼無頼ッ!」という題名にズキュウウウンときて買ってしまったんですね。

あらすじとか完全度外視・・・(とはいえ一応最初の方を読んでから買いましたけど)。
いやでも「無頼無頼ッ!」ですよ!?秀逸過ぎると思いませんか?血が滾りませんか?少なくとも私は滾りました。無頼という言葉だけでも体が熱くなる言葉なのに二回繰り返して「ぶらぶら」と読ませるセンスにキュンキュンですよ。この題名で勝手に「剣術の求道者が彷徨して、各地で出会う猛者と戦う剣術活劇」だと思ってしまったんですね。そしたら血の匂い何て殆どしない冒険譚だったものだから・・・。

先にも述べた通り、読みやすい文章で少年漫画的で面白くはあったんですが、私が求めていたものとは残念なくらい違っていました。
どんなものを求めていたかは前述したように剣術活劇です。話なんてあってないようなもので(笑)、とにかく
斬る!!斬られる!突く!突かれる!血!臓物!エロ!グロ!獣性!暴力!生!死!性!男!武士道!
みたいな作者の暴力的なリビドーが字を通して伝わって来るような血生臭く、血沸き肉躍る格闘描写を期待していたんですよ。そうしたら爽やか冒険譚だったから、テンションが下がったというか。もっと、血反吐吐きながら嗤う狂気紙一重な描写とか、相手を呪う言葉と臓物ぶちまけながら哄笑しながら逝くとか、逆に負けても満足して逝くとか、そういう方向の作品を求めていたので。

文章ももっとねちっこくて泥臭くて生々しいものを求めていたんですよね。いかにも「時代小説」って感じの。でもこれは凄くさっぱりしていて良くも悪くも少年向け・・・。


「面白い」「面白くない」で言えば面白かったんですが、抜きゲーだと思って買ったのに萌えゲーだったというような、「それぞれ好きなんだけど、抜きゲーのテンションだったのに萌えゲーやっても・・・」という微妙な感じになってしまいました。やっぱり「鬱になりたいから鬱漫画読む!」とか「笑いたいからお笑い番組見る!」とか、「こういう気持ちになりたいからこういう作品を見る」という心構えで触れた作品が自分の予定していた方向と違う方に針が振れていると、齟齬から変なテンションになってしまいます。

勿論、自分が望んだ方向と違う方向に針が振れていても、予想外に心掴まれて、自分のテンションが作品の方に引きずられるという事はあるので、この作品には「血沸き肉躍る作品が見たい」という私のテンションを、「爽やか冒険譚良い!」という方向に引っ張るだけの力がなかったというのも事実ではあるのですが。

伏線の張り逃げをしたので続編が出るっぽい感じです。出たら多分読むと思います、今度は「時代劇風味冒険譚」と分かって読むので1巻よりも楽しめるとは思いますが、出来れば伏線はちゃんと潰した上で続編が出る方が良かったです。何だか消化不良のまま終わってしまったので「爽やか冒険譚」の筈なのに読後感が微妙に気持ち悪くなってしまいました。
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