無窮の心配症撮り溜めしていた「新ゲッターロボ」全13話一気見した

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訳が分からなかったが面白かった。面白かったけど訳が分からなかった。一言で感想を言うなら「何だこれ」。本当に意味が分からなかった。意味不明。本気で訳が分からない。何が起こっているのか一切理解出来ないレベル。何なんだあれは。でも凄い面白かった。どう反応していいのか本気で分からない。何なんだあの作品は。

以下ネタバレありです。

混乱する自分を落ち着けるための文章なので感想ですらないです。

いや、もう本当に何だあれ・・・。どう反応すればいいのか全く分からないです。再放送だろうとは思ったのですが、せいぜい2009～2010年に作られた割と最近の作品を再放送しているのだと思っていたら2004年に作られたOVAだそうで。

最初は単純な燃えロボットアニメで悪を蹴散らすぜなノリでガンガン勢いで突き進む系かと思ったら、異常な伏線の張り具合と未回収振りに困惑。途中で「これ伏線回収されなくね？」と不安に思い出したら本当に投げられた。私が理解していないだけの可能性も高いですが（笑）。「ゲッターロボ」って色々あるっぽくて、OVAの公式サイト見ただけでも、1998年と2000年にもOVA出ているし・・・。その辺も抑えておかないと理解出来ない要素とかありそうですね。明らかに「続編に続く」って終わり方だったのですが、色々ある「ゲッターロボ」を抑えておけばその辺も理解できるんでしょうか？（「バテンカイトス2」と「バテンカイトス1」が相互補完しあっているみたいに）。

かなり古い作品なので全体像把握するのは相当大変そうです。先に散々書いている通り本当に意味不明な所が多かったのです。龍馬が迷い込んだゲッターに取りこまれた世界は？とか、思わせぶりだった早乙女博士は結局何なの？とか・・・。疑問に思った事を全部書きだしたらかなり膨大な量になるので書きませんが、全くの「ゲッター」初心者には凄い辛い作品でした。把握出来ない情報が多過ぎる。何十年も前からある上に展開されているメディアが多岐に渡る作品の世界観を、13話見たくらいでは把握出来る訳がない気がする。この「新ゲッターロボ」って「ゲッターロボ」シリーズ（という表現をして良いのかな・・・）に置いてどういう位置にある作品なのだろう。

でも滅茶苦茶面白かったんですよ。はっきり言って謎に関しては一切分からなかったと言ってもいいレベルなのに面白かった。だからこそ13話全部見られた訳ですけども。「訳が分からないのに面白かった」ので混乱しているのです。何なんだろう、この不思議な視聴後感は・・・。

キャラが熱かったからか。世界観に惹かれたからか。アニメーションに魅せられたか。物語運びが良かったのか。兎に角凄い惹きつけられました。面白かったよー、何なんだこの作品。意味分からなかったのに兎に角楽しかったんだ。誰かこの感情がなんなのか教えて下さい。

オタク的には隼人の萌えっぷりがヤバかったです。初登場時の狂人っぷりにはドン引きしたとしか言えません。その後異常に冷静沈着な人間になっていったので、「え、キャラ変ってない？初登場時のアレは何だったの？」と困惑させられました。「この異常者をどう飼い馴らしてゲッターに乗せるのだ」とワクワクしたら、あっさり冷静キャラに転身しやがった。でも狂人時も冷静沈着キャラでも両方魅力的でｲｲﾖｲｲﾖｰ。隼人が画面に映ったり喋ったりする度に燃え萌えしましたとも。後半、竜馬に嫉妬めいた感情を覗かせる様に闇堕ちするんじゃないかと冷や冷やしました。ミチルさんと絡みが多いのもカプオタ的に美味しかったです。11話で落ちてくるガレキからミチルをかばった場面は萌え度最高潮に（笑）。

弁慶はオタク的感情は一切なしで純粋に魅力を感じるキャラでした。他の主人公がキチガイなので、凄く人間的で良い奴で安心感がありました。

竜馬は少々常軌を逸したところがあり過ぎて「（主人公という）感情移入の対象」としては辛かったです。全然感情移入出来ねえ。キャラとしてはすっごい魅力的で好みだったんですけどね。

でも13話はちょっと短かったかも。25話くらいでじっくり見たかった。まあOVAで25話とか辛いでしょうけど。私自身13話だったから「気晴らしに見てみるか」と思って見た訳ですし。全12～13話のアニメは「ちょっと見てみようかな」と気軽に見られるけれど、好きになっちゃった場合「物足りない、もっと見たい」と思ってしまうのが難点ですね。

掘り下げたら面白そうな要素が結構多かったし、伏線っぽい謎も多かったのにその辺が投げられちゃって勿体無かったなーと。隼人の竜馬に対する嫉妬心とか特に。思わせ振りに「隼人何かやるんじゃねえの？」と思わせて置いて、放置とかそんな殺生な。