私は少女漫画は余り読みません。子供の頃は何で少年漫画の方が面白いと感じるのかよく分かっていなかったのですが、今になってみると「恋愛が物語の中心にある」事が苦手要因だったのだろうなと。「恋愛要素」自体は好きなのですが、「恋愛」そのものが物語の中心にあるものは、どうも子供の頃から性に合わない体質だったようです。子供の頃は恋愛が理解出来ないから性に合わなくても、大人になったら理解出来る様になるから好きになっても良いはずなのに。いつまでも餓鬼のままか、ははっ・・・。
それで好きな少女漫画って恋愛以外が中心である事が多いんですよね。岡田あーみん作品(除「ルナティック雑技団」)「あさりちゃん」「highscore」「赤ずきんチャチャ」「きんぎょ注意報」等々。
まあそれは兎も角、「有閑倶楽部」の思い出つらつら。
初めて読んだのは妹が買っていた「りぼん」が切っ掛けでした。いきなり掲載された読み切りなのに、どうも続きものっぽいのにちょっと引っ掛かりを覚えた記憶があります。登場人物とか人間関係とかよく分からなくて混乱した覚えが。まあその辺の「前後が分からなくてちょっと意味不明なところがある」所を補って余りあるくらい面白かったので、直ぐ好きにはなりましたけどね。
1巻を購入して一応「悠理と魅録」「美童と可憐」「清四郎と野梨子」で組み合わせが分かれているっぽく見えたのが、子供心にも「恋愛がなくても一応男女半々で相手役が決まっているのは少女漫画っぽいな」と思いました。まあ実際にはグループ内恋愛なんて微塵もないのですが。
冒頭で述べている通り、恋愛が主題だと苦手なのですが、恋愛がおまけだと萌える性質なので、清四郎と野梨子の幼馴染コンビには萌えを感じました(笑)。と言っても恋愛的な意味でのカップリング萌えではありませんが。
幼少期に引っ込み思案の野梨子が清四郎の後ろに隠れていて、おぼっちゃんの清四郎が野梨子を庇うという関係性には大変萌えました。美童が言っている様に「ブラコンみたいなもので、男の基準が清四郎」な野梨子と、自覚している通り「野梨子の保護者」の清四郎の関係が凄く良いんですよね。距離感の微妙さ絶妙さ。他のメンバー同士よりも近いと言うか。お互いの変化に対して敏感な感じが良いのです。そしてそれが恋愛ではないのも大変良いのです。
一番良いのは、グループ内のそれぞれの友情関係なんですけども。全員キャラが立っていて、それぞれの役割があって、皆我が強いのにそれぞれ尊重し合って、食い合わないキャラクター性や関係性が好きです。
最初に読んだ読み切りで悠理が主人公の様だったので、全員が主人公にしろ「中心悠理」だと思っていたので、1話で主人公っぽかったのが可憐だったのにちょっと驚きました。1巻通して読むと悠理が主人公だと感じられたのですけども。あと上記で書いている様に、「悠理と魅録」「美童と可憐」「清四郎と野梨子」という組み合わせだという固定観念があったので、「女性の中心人物:悠理」「男性の中心人物:清四郎」という構図を「珍しいなー。普通主人公カップル同士がそれぞれ男女の中心人物になるものなのに」と思った様な思わなかった様な。
それまで自分が知っていた少女漫画と色々違っていたので、余計に新鮮に面白く見えたんですよね。大人になった今読んでも面白いですし。続き読みたいんだけど、19巻が出てから10年音沙汰がないからもう再開しないんでしょうか。正直、「菊正宗清四郎、一生の不覚」が最後だったらちょっと寂しいですよね。「沢山ある日常話の一つ」なら良いのですが、最後の1話となると物足りないかも。
終わって欲しくはないですが、もしも終わるなら20巻完結で、1巻かけた長編を読みたいなーとかわがまま思っています(笑)。別にきっちりした「最終回」を求めるような作品ではないのですが、「一応のおしまい」は作品としては欲しいかなーと。
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